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事の起こりはひょんなことでした。「委員長は、ツンデレ(小声)だから」という副委員長の言葉が妙にひっかかってそうなのかなと考えるようになりました。人間って不思議なもので考えれば考えるほどそうなのかと思ってきてしまうものなのです。このままではいけない、自分の彼氏である雲雀くんを"ツンデレ"だと思ってしまうと考えてそうだ他の人の意見を聞けばいいんだ!と思い付きました。(私えらい!)というわけで何人かの方々に雲雀くんについて質問しようと思うわけです。始めはどうしよう…あ、あそこに見覚えのある不良くんが! 『Q,雲雀くんはツンデレだと思いますか?出来れば理由もお願いします。』 「…つ、ツンデレ?(何だその妙な言葉は俺は知らねぇぞけど今更「ツンデレって何だ?」とは聞けねえ…こ、言葉から推測するにツンツンしてデレデレしてる奴だろ!…は、反対言葉じゃねぇかまじでどういう意味だこれ…!!)そ、そうだな…アイツはめちゃくちゃ危険な奴だと俺は思うぜ。始めて会った時に"ヤバい"と一瞬で感じたからな。で、誰に対しても厳しいんだろうと考えてたけどその…おまえ(ちらっ)のことだけは大切にしてるのを見て…そりゃあかなりびびったぜ、なんせあんな危険な奴だからな。でもおまえと一緒にいるアイツの表情見たら納得したよ。アイツ…めちゃくちゃおまえのこと好きみたいだからな。え?質問と微妙に食い違ってる?う、うるせぇな別にいいだろツンデレとかそんなの俺は知らねーよそういうのはほら、あそこで10代目と馴れ馴れしくしてる野球馬鹿に…ってあいつ何10代目に喋りかけてんだあぁ!?くそまじ許さねぇぶっ殺す!(追いかけ去る)」 結局不良くんの答えはあんまり参考になりませんでした。(ちーん)でもなんだか嬉しいこといっぱい聞いた気がするよ!雲雀くんは私のことを好きとか大好きだとか愛してるとか死ぬまで一筋だとか!(言ってないですねはいすいません調子乗りました!)まあまだ他の人に聞くからいいでしょう、不良くんが向かった先には…おぉ、またもや見覚えのある野球少年がいる!よし、次は野球少年に突撃だ!
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『Q,雲雀くんはツンデレだと思いますか?出来れば理由もお願いします。』 「ん、あ、久しぶりだな。あんたは…そうそう、ヒバリの彼女だよな!で、え?雲雀はツンデレかって?つ、ツンデレってまたマニアックな単語を…。何でそんなこと…え?副委員長が?はは、分かってるなあ副委員長。そうだなあ、俺個人の意見としてはまあそうなんじゃないかと思うけど。あっと理由、はな…やっぱアイツ違うんだよ、あんたの前じゃ。なんて言うか、幸せオーラ全開っていうの?表面上は変わらなくても中ではずっと笑顔っていうか…まあ、見ただけで「ああ好きなんだなあ、」って分かっちゃうんだよな。ま、ヒバリの気持ちも分かるよ。あんたみたいなコが傍で笑っててくれるんだからさ。…っと悪い、余計なことまで話しちまったな。今のは気にしないでいいぜ。(爽やか笑顔)じゃ、俺は野球の練習に行かなきゃなんねーからさ。ああ、まだ色んな奴に聞きたいならツナに聞いたらどうだ?アイツはお人好しだから、あんたの質問にもちゃんと答えてくれると思うぜ。じゃあな!(走り去る)」 野球少年の答えは参考になったけど…や、やっぱりツンデレなのか…。いやでもまだ二人目じゃないか!これから聞いていけばきっとそんなことないと言ってくれる人も出て来る、はず!(確証が得れないところが自分でも哀しい)途中でなんか真面目な雰囲気になっちゃったけど私は気にしない!今何よりも大事なのは雲雀さんがツンデレなのかどうかを知ることなんだから。…というわけで内気少年に行くぞ!アタック!
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『Q,雲雀くんはツンデレだと思いますか?出来れば理由もお願いします。』 「ひ、雲雀くん!?あ、ああそっか確か君は…雲雀さんの彼女、だったっけ?え!ていうか何でそんな人が俺に…あ、質問?雲雀さんがツンデレか?………ツンデレ!?(咳き込む)ぐ、ごほっごほっ…あ、大丈夫大丈夫。ちょっといきなりすぎて驚いちゃって…へえ、そう。副委員長さんが。うーん。そう、だなあ…。あんま大きい声では言えないけど、俺は雲雀さんのことツンデレだと思うよ(超小声)だ、だってあの雲雀さんが例え女子でもあんな優しくするなんてありえないもん!え?雲雀さんは優しい?優しすぎて逆に気を使ってしまう?(だ、だからそれがツンデレの証拠なんだよ…!!)…と、とにかく俺は雲雀さんはその通りだと思うな。…も、もう俺行っていい?こんな風に雲雀さん溺愛の彼女さんと喋ってるとこ見られたらと思うと…ご、ごめんじゃあね!(逃げ去る)」 最後の方の反応はちょっと気になったなあ。でもちゃんと聞けたぞ!…見事にツンデレ賛成派だったけど!そういえばこのペースで果たして大丈夫なんだろうか…。内気少年が言っていた最後の台詞、雲雀くんに見られたらがひっかかる…。確かに、こんな質問してるとこ雲雀くんに見られたら…(ぶるるっ)な、なーんか急に寒くなってきたなあそうだあと一人に聞いて終わろう。…ん?あの人は他校の生徒?…雲雀くんのこと知ってるかな。…聞いてみよう!
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『Q,雲雀くんはツンデレだと思いますか?出来れば理由もお願いします。』 「クフフ、初めまして六道骸と申します。何か僕に聞きたいことがあるんですか?いいですよ、何でも聞いてください。…え?雲雀?…ああ、覚えていますよ。(あの弱い奴)でも何でそんなこと…へえ、彼女さんなんですか。…へえ。それは…面白い。貴方、お茶は好きですか?甘いものは?平気、大好き…それはよかった。では今からお茶にでも行きませんか?うん?雲雀にバレたら困る?大丈夫ですよ、ただお茶を飲んでゆっくり話すだけです。変なことは(たぶん)しませんから。安心してください、僕は嘘なんか吐きませんよ。じゃあ行きましょ「何やってるの?」 あまりに綺麗な笑顔で笑うものだから、差し出された手に少しずつ手を近付ける。他校生徒さんに手を握られたと思ったその瞬間、別の人にぐいっと腕を掴まれていた。…口調と声だけで分かってしまうのは愛があるからとかそんなのじゃない。『オーラ』が違うからだ。人の感情をオーラの色で表したりするけど、そう、このオーラは…真っ黒な色だった。予想どおりというか外れるわけもない、そこには正真正銘私の彼氏の雲雀くんがいた。不機嫌度4…いや、7割ぐらい?増している。雲雀恭弥が現れた!今にも咬み殺してきそうだ!…とかナレーションしている場合じゃない。どうすんの私!?どうすんの!? 「このコは僕の彼女なんだけど」 き、決まってるんですか!それは決定事項なんですかーぁ!なんて叫べるほど私は恐いもの知らずじゃない。声をかけることすら躊躇われるほど今の雲雀くん恐いよ…。なんだか皆が言っていたことが分かった気がする。皆にとって雲雀くんは常時こういう人なんだ。いつも恐くて、近寄り難い人。でもこれはいつもじゃないんだよ。今はたまたまなんだ。雲雀くんについて延々と考えるといつの間にか応接室についていた。私を先に入れて扉を閉め、鍵をかけ…え?鍵?ちょ、ちょちょちょちょっと待って雲雀くんねえ鍵かけちゃうの!?ま、待ってこの状況はやばいんじゃないの!?1、雲雀くんは怒ってる。2、応接室に二人きり(鍵つき)。3、ワオ、雲雀くんに押し倒されたーぁ!ねえ今から何が起ころうとしてるんですかうわあ待って、ちょ、タンマ!(ねえ本当にどうなっちゃうの、私!)
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「たくさんの人達に僕のことを聞きまくってたらしいね」 なんだか有無を言わさぬ雲雀くんの話術に見事に流されちゃいました、私。最後のしなきゃねと共に見せられた最高の笑顔には裏がある気がしてならないです。(ていうか裏あるんです、よ、ね!)今までの私の努力は一体なんだったんでしょう。雲雀くんはツンデレかっていうあれ。…でも、そっか。さっき他校生徒さんの前ではあんな仏頂面だったのに今、私の目の前では笑顔だから…もうツンデレってことでいいのかもしれない。でもああ、その笑顔の理由は私と二人だからとかそういうんじゃなくてあれでしょう!(私、今から喰われちゃうんでしょう!?)
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