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どちらが良いかと言われても正直どちらでもいいだけど、そんなことを言えば二人が揃って反撃に出て来るのは手に取るように分かるのでそういうことは絶対言わない。でも片方の名前をあげろと言われてもそれこそ適当になってしまうのでちょっと不憫だし絶対言わない。だけどこのまま何も言わないでいるといつの間にやらどこか似ているこの二人が結託し、うざさ倍増する気がする。言いたいのは、そう…私はどうすればいいのでしょうか、という。 「おはようございます。クフフ、良い天気ですね。二人の愛を育むには最高の日和ですよ!」 人間の意思疎通って難しいなあ。目の前で一人ぴーちくぱーちくわめいている骸を見てそう思う。こんな近くにいるのに思ったことが通じないんだ、いじめや差別が起こってもおかしくないな。うん。 「…そろそろ僕達、結婚しませんか?」 どうしてこの人はこう一挙一動が突っ込みどころ満載なんだ…。呆然と立つ骸を放ってそのまま歩く。「!待ってください!」猛スピードで追ってきて腕を掴まれた。「…離して欲しいです」「僕は待って欲しいです」「………(はあ)」大きく、骸にも聞こえるぐらい大きな溜息をつく。彼の腕がゆるまった隙にばっと振りほどいた。また歩き始め、途中で振り返る。 「どうしたの。行くんでしょ、学校。立ち止まってたら遅れるよ」 声をかけた瞬間笑顔で走りよってくる…犬みたい。犬(けん)よりよほど犬っぽいなあ骸って。その辺にいる犬と、骸と犬(けん)、一匹と二人を比べてみたらなんだか笑えた。「…?」「あ、ごめん。…犬、みたいだよね。骸って」「…そんなこと初めて言われましたよ」面食らった顔をする彼にそう?と返す。だって、犬みたいじゃないか。寂しいと一人で離れて、嬉しいとすり寄って来る。…やっぱ犬だなあ。 「まあそうですね…犬、なんて可愛らしい獣だったらいいですね」 聞き返したら何故かぎゅ、と両肩を掴まれたので警戒態勢に入る私。予想通りの言葉がきたなあと逸らした目の端に、黒い何かが動くのが見えた。それが何なのかは彼の言葉が途中で途切れたことで分かった。…嫌なものって一つだとまだ扱いがあるけど…二つあると、手に負えない。 「僕のに汚い手で触れないでくれる」 変態な骸を撃退してもらったのはすごく有り難い、んだけど…このさも当然のように肩に回された手は何かな。「…あの、雲雀さ」「恭弥って呼ぶ約束だよね」「いや、でも雲雀さんは雲雀さ」「キスするよ」「…………恭弥」「うん、何?」名前を呼んだらいきなり笑顔になりやがった…!何で私の周りはこう犬みたいな連中ばっかりなのかな…。爆弾大好きだったり、野球好きだったりな後輩もいるし。 「えーと、出来ればこの肩に回された手をどうにかして欲しいなーと」 言葉ひとつひとつを遮られると人間ほんと発言する気なくなっちゃうものだ。私も…諦めた。それにどうせこんなことしてたらもう一人の変態が…「雲雀恭弥くんその手をはなしなさい!」…ほらきた。ばし、と恭弥の手をはたいて私の肩を抱いて、また恭弥がトンファーで殴って倒れた隙に肩を抱いて、骸が起き上がって手をはたいて私の肩を抱いて、また恭弥が……もう駄目。疲れた。 「ほら見てみなさいが疲れているでしょう!大丈夫ですか、?」 こういう時に使う言葉って何だっけ。うんざり、げんなり…ああなんかその辺の言葉全て当てはまってしまう。いい加減愛想も尽き果たして(何回愛想尽かしたか分からないから)言い争う二人をおいて先に一人で学校へ向か…「「待って(下さい)!!」」…こういう時だけ息がぴったりな二人は、同じ速さで私の両横に並ぶ。「先に行くなんてひどいじゃないですか」「一緒に行く約束じゃないの、」溜息は…もう出ない。ただ代わりに物凄く、誰かに助けを求めたくなった。 「、放課後学校が終わったらマッハで迎えにいきますね!」
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メランコリー・デイズ
(誰かこいつらどうにかして!)