友達って素晴らしい!







はすごく優しい子だよ。ちょっとしたことにもリアクションが大きくて、一緒にいるとほんと楽しい。に好かれるツナ君は幸せ者だなあって思うな。ただちょっと鈍いみたいで他の男子の気持ちに全然気付いてないところを見てると男子が可哀想なんだよね…」(のお友達その1笹川京子ちゃんより)




そろそろボスのことになる途端我を忘れてしまうこの性分をどうにかしたい…。自業自得とはいえ放課後のことを考えるとそう思わずにはいられなかった。最近は師匠にはめられることもなくなってきたと思ってたのになあ…。はあ、と溜息をついてから休み時間となった教室に入った。真っ先に私に気付いた京子が「あ、」と手を振ってくる。

、おはよう!」
「おはよう、京子、花」
「おはよう。珍しいね、あんたが遅刻なんて」
「…い、色々ありまして」

花の言動に苦笑いを返して席に向かう。一番後ろの私の席の隣では、授業中からずっとなのかうつ伏せになって堂々と寝ている山本がいた。…こっちはそれどころじゃなかったいうのに。少しむかついたので本能のまま山本の背中を鞄で叩く。「ぅおっ!?」「おはよう山本。いつまで寝てる気?」「おぉ、おはよ。…もう休み時間か?」「のようだよ」うわー、まじで爆睡したーと言って山本は大きく欠伸をし、あれ、と今更気付いたかのようにぼやいた。

、今日は遅刻なんだな。珍しい」
「花にも言われたけど…別に珍しいってわけじゃないんだよね。早起き大の苦手だし」
「んじゃいつもは何で遅刻してねーんだ?」
「行く時間のだいぶ前に起きてるからかな…」
「今日は?」
「…目覚まし時計の根性が足りなかった」

一時目をぱちくりさせていた山本も少しして意味を理解出来たのか、はははと大声で笑いだす。「わ、笑わないでよ!ほんっと朝は駄目なんだから!」自分でも情けないと思っているからこそ逆に恥ずかしい。慌てて止めようとしても山本は余計笑い出す。…この一割ぐらい獄寺も笑えたらいいのに……。…そうだボス!まだボスに挨拶していない、教室をぐるっと見渡して…いた、ボスの席に。今日もボスは輝いてるなあとボスを眺めていたら、気付いた。その横には、爆弾狂ならぬ害虫。ま、また私のボスに…!!

「おはようございますボス!おはよう獄寺早くボスから離れろ!」
「なっ…!て、てめえ…朝っぱらから…」
「うわー!ご、獄寺君落ち着いて!おはよう、今日は遅かったね」
「そうなんですよボス!その所為で今日は朝からボスの姿を拝見することが出来ず…(ぐすん)」
「俺とボスなんか今日は一緒に学校来ましたよねー」
「そ、そうだね…(学校行こうとしたら家の前に獄寺君がいたからね…通学路じゃないはずなのに)」
「!」

ほほほほんとにぶっ殺す今日という今日はマジでぶっ殺す!獄寺に殺気を飛ばしたその瞬間「ほら、席につけー。授業始めるぞー」とその場の雰囲気に全く合わない先生の陽気な声が聞こえて来た。ぎっとつい先生を睨んでしまった後、大人しく席に戻る。(ああもう今から害虫を倒すってこの時に!先生のばか!)

「うう……ボス…」
「どうした?ツナと何かあったか?」
「聞いてよ山本!ご、獄寺がっ!」
「え?」

机にうつ伏せになり呻きながらボスの名前を呟く。その声は隣にいる山本にも聞こえたらしい、笑いながらも聞いてくる山本に私は必死で訴える。(「獄寺がボスを待ち伏せして一緒に学校行ってるんだって!」「今日も行ったって!」)それが嫌なのかと山本が聞いてくるのでぶんぶんと激しく大きく首を縦に振った。「そうだなあ…」何かを考え出した山本は暫くしてぽんと手を打つ。

「なら、俺が朝早く起こしに行ってやろーか?」
「山本が?」
「俺は朝野球するために早く起きるからよ。その時起こしてやればお前も獄寺より先にツナを迎えに行けるんじゃねーの?」

山本の提案もじっくり頭の中で考える。朝早く野球のために起きる山本、起こしてもらって…準備急いで…ボスのとこにいけば…。か、完璧!それって完璧だよ山本!よかった、人に相談ってしてみるものだ!

「お、お願いします神様仏様山本様どうか私を起こしてください!」
「そんな必死になんなくてもいーって。じゃ、明日早速行くな」

ひらひらと手を振る山本がすごく輝いて見える。…か、神様…!朝から一緒に行くなんて…憧れのシチュエーションだよ…!「おはようございますボス!」って言えば「おはよう、」って明るい笑顔が見れるんだ!これで獄寺に自慢されることもない、明日からからボスと登校のハッピーライフが始まる!(でも人生ってそんなに甘くない!