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不良集団なんて怖がられてる風紀委員で唯一女子の私。大変なこともあったりするけど、とにかく今は愛しの彼が頑張ってる姿が見えて幸せの絶頂であります!(えへ) 「…ちょっと、君」 どうやら怒りモードが作動してしまったらしい。私の言葉にも呆れることもつっこむこともなくただ咬み殺すと言い続ける。それなのに私がちっとも怖がってないのは、雲雀さんは私には手をあげないと知っているから。 「そうだ雲雀さん。何で私が1年生にして野球部エースである山本君に恋したか言いましたっけ?」 どさ。窓際によりかかって外を見ている私の目の前に大量の書類が置かれた。ちら、と一番上にあるものに目を通して…風紀委員が片付けるべきものだと分かった。「風紀委員もなかなかなんだってね、それを聞いて安心したよ。僕はまだ他にもすることがあるから」そう言うと雲雀さんは自分の机で別の書類に目を通しはじめる。…もしかして、これ、私がしなきゃだめ?心の中で尋ねる私に雲雀さんの一言(極めつけ)「それ全部終わらせないと今日は帰さないから」。 「そんな!まだ山本君(うちの学校)対山本君以外(他の学校)の戦いは終わってないのに!今からかっこいい山本君のボールを投げる姿が見れるとこで…っ」 あれ、何で分かったんだろう。口には出してないのに。「君の表情は分かりやすいんだよ。考えてることは全部分かる」ぜ、全部って…どこからどこまで「全部ってことは全部だよ。他に言い様ある?」な、ないですねすみません…。ていうか私って考えてること表に出やすかったんですね。「知らなかったの?」…知りませんよ! 「こうなったら頑張る!山本君だって頑張ってるんだもん、私も頑張る!」 恋する乙女は無敵なんだ!書類なんかに負けるかー!(うがー!)
仕事が全部済んだ時には辺りはすっかり暗くなっていた。雲雀さんは「僕もやることが終わらなかったんだ」と残っててくれたけど…私を待っててくれたんじゃないかっていうのは、ちょっと自惚れすぎるかな。雲雀さんの提案を首をめいっぱい振って断ったら「そこまで否定されるとむかつくんだけど」と言われてしまった。…そ、そんなこと言われても。 「私手を繋ぐのは流石に恋人同士がいいです…」 素直に発言しすぎてしまった。わーん、だってあの山本君に笑顔で「…手、繋いでいいか?」なんて言われたら私ほんと胸きゅんで死ねる自信あるもの!(これは妄想の塊で放送しております)今雲雀さんが山本君だったらなんて考えてしまうのが悲しい。そういえばよく考えたら雲雀さんと帰るのって結構久しぶりだなあ。こんな遅い時間に一緒に帰る、となると初めてかもしれない。…ん? 「あれ…雲雀さんて帰る方向こっちでしたっけ?この道を右だったんじゃあ…」 …それはつまり、私のためにわざわざ送ってくれるということですか?
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恋の寄り道禁止です!
簡単に誘惑されないようにしましょう!